TECHTILE/テクタイルは、人間の受ける触にまつわる印象も含めた「触感」 というキーワードを基に、「触感を表現する」ためのテクノロジープラットフォームやコミュニティを構築することを目的とする活動です。私たちが開発した触感制作プロトタイピング環境「テクタイルツールキット」は、身の回りのモノや身体にI/Oモジュールを取り付け、音声情報を用いて簡易に触感の入出力や加工・編集が可能となるプラットフォームです。
2011年より、テクタイルでは日本全国の大学、学会、美術館でのイベントで、体験型ワークショップを開催してきました。研究者だけでなく、芸術・デザインなどを学ぶ美術大学の在校生、子どもを中心とした一般参加者など、幅広い参加者に向けてワークショップを開催してきました。こうすることで、大学にとどまりがちであった触覚技術を、一般ユーザの手で気軽に使ってもらえるように工夫しています。テクタイルワークショップでは、参加者は日常の中でプロダクトの触感を自分の好きなようにカスタマイズしたり、触感を通した遠隔コミュニケーションをデザインするなど、新たな生活体験を試作することができます。